Monday, 19 November 2012

It's in the book

92歳のジョンさんは名ばかりのカトリック信者だそうです。教会に行ったことはありません。でもそのおかげで回りまわって戦争捕虜にはなれど、仲間のように処刑されずに済んだのだから、何かあるいは誰かが上から見守ってくれていると信じているそうです。ジョンさんは2度奥さんに先立たれました。最初の奥さんはガンでしたが自宅で彼が精一杯看護をしたそうです。2度目の奥さんはアルツハイマーでしたが自分で看病できなくなると、毎日施設にお見舞いに行ったそうです。身体的、精神的、経済的にも、これほど疲れ果てたことはなかった、と今でもつい思い出してこぼしてしまいます。人間は一人で居てはいけない、そう思ったから15年経って老後を分かち合うために再婚したのに、と恨めしそうですが "It's all in the book" と言って誰を責める様な事はしません。
It's all in the book. 本にちゃんとそう書かれているんだよ。
消して書き直すことのできない本。次に何が書かれているのか覗くことの出来ない本。もちろん飛ばして最後を読む事などできません。誰がいつ書いたのか分からないけど、ちゃんと本にそう書かれているんだよ。

Monday, 5 November 2012

Full Circle 原点に戻ります

日にちはまだ未定だし実感もわきませんが、横浜に引き上げることにしました。全く思いがけず何年ぶりかに母と電話で話したら、頭の中にこびり付いていた母親と見事に違っていました。私に果たして老親の世話ができるのか甚だ疑問です。ゴミ出しくらいならできる、と思っていたらゴミの分別は難しいんだと友人にたしなめられました(泣)。こちらはちょうど年一回の粗大ゴミ回収。ここのお母さんが溜めに溜めていたものをなんとか担いで外に出しました。出した傍から待ち構えた人が品定め、ゴミも宝なり。ゴミに負けないように私も何とか役に立てますように。

Tuesday, 30 October 2012

92歳のジョンさん

日本で戦争捕虜になったジョンさんの話は以前しましたが、同様に数奇な運命を辿って処刑された彼の同僚たちが、この度ようやくウエリントンで政府によって公に悼まれました。ただ一人残されたジョンさんは、わざわざカナダからやってきた息子さんを伴って式典に出席し、献花の大役を高齢ながら立派に果たされました。久しぶりに会って疲れが見えたのは気になりましたが、捕虜収容所であった四国の善通寺の話をはじめ、玉音放送を実際聞いた話など、気が付いたら前回の2倍の時間おじゃましていました。ジョンさんはご自宅で一人住まいです。「仕事」が終わりに近づくどころか、まだまだ途中といった感じで、テーブルには書き物や書籍が以前にも増して山積みでした。Eメールも使いこなす粋なおじいさん、いつまでも元気でいてね。

Tuesday, 23 October 2012

お母さんとコーヒー

カチャカチャカチャと忙しくスプーンでカップをかき回す音がしたら、これは大家のお母さんがインスタントコーヒーを用意している音。この音は私にとって聞きなれたもので、久しぶりに聞いたときの驚きようったらありませんでした! と言うのも、父が同じように、コーヒーをまず少量のお湯で溶かしてカチャカチャカチャカチャとスプーンで忙しくかき混ぜて練るのです。それから彼の場合はホットミルクを注いで、表面に浮かんだミルクの膜ごといただきます。人のくせというのはおもしろいものですが、まさかこんな意外なところで再会するとは思いませんでした。あの忙しくかき回す音は、私がどう真似しようとしても出ません。

アラジンのランプ

 昔、やっと陸勤から開放された船乗りさんにいただいた(たしか)中近東のお土産で、ボトルは色の付いた砂でぎっしり埋まっています。この瓶は長年、きれいな模様がいつまでも崩れず、私にとって懐かしい記憶がよみがえる、と同時にアラジンのランプのような不思議な異文化の象徴でした。海を渡って引越しの度に持ち歩いていましたが、残念な事に今回とうとう模様が崩れてしまいました。処分する前に写真を撮って、ここに記録を残します。山口さん元気ですか?

Saturday, 20 October 2012

50才

親切なおかあさんの家に置いてもらえることになりホッとしています。夏時間だというのにまるで冬の天気。お金も住むところもなかったらとんでもない事になっていました。どうしたら恩返しができるだろう。紹介してくれた元大家さんにも感謝です。私って本当に人の親切に頼ってるわア。いかんな。ほんまにいかん。でも私にできる事はないのが現実だから、素直にありがとうと言うことにします。
11歳のイザベラには赤ちゃんのときに日本人のオーペアがいたそうです。その人がくれた着物を未だとても大事に持っていて、着物の話を来週して欲しいとお父さんに言われました。さあ大変。七五三の写真をググッてと。だいたい七五三ていつ?11月15日ね。先々週はまりこさんの海苔を使っておにぎりを作ったし、折り紙も習字もして文化方面はそろそろしんどい。で、また使わせてもらうのが昔の同期の神前(?)仏前(?)結婚写真。着物ばっちりだしきれいだし。NZで文化交流に一役買っているなんて本人はまさか知らないよね。んふ。

Monday, 24 September 2012

また引越しを考えています

突然リリーさんから連絡があり、彼女のフラットにお邪魔してきました。ノミに刺されて早々にここを引き払った後、職場を訪ねたらやめてしまって音信不通になっていたのです。その後どうしたかと時々思っていましたが、「部屋が見つかったら教える」という約束を何とも律儀に覚えていてくれました!まだ部屋が空くかどうかは定かでないけど、私の意向をちゃんと聞いてその時は大家に言ってくれるそうです。お部屋に今住んでいる人にも会わせてくれ、ぜひお願いしたいと意思表示してきました。ありがたや。
追記:リリーさんは再度突然消えていなくなりました。部屋は事情があってキャンセルしボンド返金で大分損をしました。

前回15歳でいちやくNZパラリンピックのアイドルとなったソフィー・パスコーは、今回のロンドンでもプレッシャーに負けず見事に金銀メダルを期待どおりジャラジャラと獲得し、NZの年間女性最優秀選手の候補にあがるのではないかと言われています。健常者や身体障害者の活躍が騒がれるのに対して、知的障害者のオリンピックはやや地味ですが、スペシャルな人たちのオリンピックも負けずに応援したいと思います。

以前ヤンさんにコートの袖を直してもらった人が、今度は奥さんの英語のレッスンの事でメールしてきました。赤ちゃんを抱えてしかもお金をかけたくないから安いグループレッスンが希望と言われ、この人もケチな金持ち日本人の一人かもと思ってしまいました。ヤンさんが安く利用されたのでない事を願って。91歳のジョンじいさんとエクスチェンジさせたらちょうどいいかも。

Sunday, 23 September 2012

special needs

特別養護。ピーターは自閉症で20歳になりました。何年ぶりかで再会した方の末っ子です。てんかんの発作防止の薬の副作用で体重が20キロ以上増えたというけど、ジムでトレーニングをしているせいか体はあんがいしまって見えました。お母さんの体力では彼の乱暴な立ち振る舞いに対処しきれず、お父さんの方に法的な保護者の権利が移ったそうです。それでも養護学校が終わってお母さんの家に立ち寄った彼を見ていると、「マミー見て」と甘えたりおやつを食べたり私と話したり、平和でいつまでもこの状態が続けばいいのにと思わずにはいられません。偶然、ボランティア先でいっしょのジーンが、ピーターの行く養護学校でお手伝いをすることになりました。「実はね、私には特別養護の子供がいたのよ」。そう言えば昔の勤め先の同僚にも知的障害の息子さんがいらっしゃいました。職場で何度か話をした彼も、もしかしたら同じ学校に行っているかもしれないと思うと、それまで無縁だった養護学校がなんだか急に身近に感じられます。

Thursday, 20 September 2012

ゆきこさんとの再会

私の一方的なわがままと身勝手から疎遠になってしまったゆきこさんに、パッタリと何年振りかで出会いました。会いたくても連絡先を削除してしまってずっと後悔していた私は、気が付いたらハグして「ごめんね」と何度も繰り返し謝っていました。気づいて、声をかけてくれたゆきこさんは、文句の一つや二つ言っても当たり前なのに、嬉し泣きに泣いて再会を喜んで下さいました。会えて本当によかった。
翻訳のメールアドレスは携帯でチェックします。受信してませんようにと真剣に念じながら一時間おきに。no new messages と浮かび上がると精神的にホッとして吐息が出ます。便りがないのは私にとってまさに良い便りなのです。
日本語のちらしを見たと電話があり、会ってみるとなんと91歳のおじいさんでした。日本で戦争捕虜になった話を2時間半聞かされ、結論からいうと日本語を習わなかったのが今でも心残りなのだそうです。でもお金を払ってまで今さら習えないと心中は大きく揺れ、ここで試さずにあきらめたら私も寝覚めが悪いでしょうから、それではと2週間に一回一時間無料で簡単な会話を教えることになりました。お互いお遊びで且つ後悔のないように。おじいさんに一本してやられた感は否めませんが、父と同い年でこれも何かの因縁でしょう。いそいそとワープロでローマ字の原稿をつくっています。パソコンを立ち上げるのは未だに怖くて億劫だけど、ダメ翻訳と同じく一円の得にもならないこちらはとても気が楽です。

Wednesday, 22 August 2012

ヘンな子、馬鹿な子、いじましい子

私がなにか?

木曜日は一週間の中で一番楽しい日です。ボランティアでグレンフィールドまで英語を教えに行きます。教えるだけでも楽しいのに、今日は帰りにまたジーンのお部屋にお邪魔しました。天気も良いし、居ていいと言われたし、誘ってもらってとても嬉しかったです。