Friday, 26 August 2011

イマカエル

南極から意図的でないにしろやって来てしまった皇帝ペンギンの若者は、動物園に拉致された後、麻酔を数回かけられ、お腹に数回管を通され、独房に入れられ、無理やり魚を食べさせられ、「かわいいかわいい」と言われ、小プールで水慣らしをさせられ、いやがるのに背中を押して無理やり大きいプールに入れられた。

ぐんぐん回復するのに伴って態度も大きくなり、世話してくれる人たちを遠慮なく水浸しにして、とうとう「かわいくなくなった」とまで言わせる様になった。別にそのせいではないだろうけど、金もかかるし、不満を言う人間もいるので、追跡タグをバチッとつけて、予定より早くお帰り頂く事になった。

南極大陸で待ちに待った太陽が昇り、珍客を乗せたNIWA(National Institute of Water and Atmospheric research)の調査船があさって出港する。目標南緯52度のキャンベル島近辺。ボッチャンと落とされたらそこから南極までは自力でなんとかお願いしたい。全国民がGPSでご帰還のルートに注目するけど、気にしないでね。そうです、男の子だったんです。

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